「知は力なり」の本当の意味

弊社のValuesの一つに「Knowledge is Power(知は力なり)」があります。

そのまま読むと、「知識がある事は、力になるよね。だから勉強しよう。」となるのですが、本来の意味はもう少し深い。この言葉は、16世紀にイギリスで活躍した哲学者フランシス・ベーコンの名言の一つですが、彼の背景や思考、今世で伝えられた言葉を繋げるとより深く理解できます。

彼の考えの一部は下記に記す通り。

人間の知識と力は一致する、というのも、原因を知らなければ、結果を生み出すこともできないからだ。自然を支配するためには、自然に仕えなければならない。思索における原因は、作業における規則に対応する。

知識を力として人間が自然の征服者たることを望み、既存の知の体系を整理、正しい知識を獲得する方法として帰納法を掲げ、人生に適用して人類の福祉を増大させるという学問の正しい目標を達成するための方法であると考えた。理論と実践を結び付け、知を現実社会に適応して政界で出世出来たが、自然についての知識を獲得することが人類を窮状から救う手段との信念に基づき、知識の取捨選択に必要な情報収集、および実験設備、更にはそうして獲得した知識に基づいた技術開発など、知識を現実に生かすには権力が不可欠だとも考え、知と力を結び付け、人類を幸福な状態に導くことがベーコンの最終目標だった。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%B3%E3%83%B3_(%E5%93%B2%E5%AD%A6%E8%80%85)

経験論(イギリス経験論)という考えがあり、「人間の全ての知識は、我々の経験に由来する」という、哲学・心理学の立場の一つです。

フランシス・ベーコンは、この経験論の祖と言われており、「帰納法」を強く提唱していました。

帰納法(きのうほう)や演繹法(えんえきほう)は、数学などで学生時代に習ったと思いますが、簡単に説明すると、

帰納法・・「複数の物事や事例をならべ、これらの事象に共通する情報・ルールを抽出し、共通項を統合して結論を得る」という思考法。帰納法の前提となる物事や事例は、過去の経験則や統計学的な側面から用いられる傾向にある。

例)

「①グラはスコッチテリアで、心臓が一つある。」

「②シェリはMIX犬で、心臓が一つある」

「③レンはミニチュアダックスで、心臓が一つある」

結論:犬には心臓が一つある。

演繹法・・「複数の事実を足し合わせて結論を出す」考え方。演繹法の前提となる物事や事例は、一般論やルールから用いられる傾向にある。

例)前提「動物には一つ心臓がある」「犬は動物だ」

愛犬のシェリは?グラは?レンは?確かに、心臓が一つある。

結論:犬には心臓が一つある。

様々な事実やデータから、抽象化する思考法が帰納法。

前提となる事実から、具体化する思考法が演繹法。になります。

話を戻すと、フランシス・ベーコンは帰納法を用いて、様々な経験、知識、データを元に仮説を立て、理論と実践を組み合わせて、答えを生み出していくことを「知は力なり」と表しました。

単に、知識を覚えようではなく、データを集め、知識を得て、実践したものがまたデータとなり、それが力になるという事です。

私たちはマーケティング会社であり、その仕事の多くが数値で表れ、クライアントからも数字での結果を求められる仕事です。理論を学び、経験を経て、データを照らし合わせて、仮説を立て、実践していく。まさに帰納法であり、「知は力なり」の本来の意味の実践です。

※勿論、演繹法的な仕事もします。

ゆえに、多くの社員と多くのクライアントや案件をこなしていく事は、多くのデータや経験が溜まり、仮説や実践の精度も上がり、成果に繋がりやすい。(このまとめ自体も仮説でり、推論/帰納法です)

という事ですが、我々は「知は力なり」を掲げています。ゆえに実践します。学びます。仮説立てます。失敗します。そこからまた学び、新たな仮説を立て、成果に向かっています。

とは言え、失敗せずに、全ての仮説や実践を当てたいものです。


株式会社エックスラボ代表取締役 / 起業家団体EO大阪 第11期会長 / 情報経営イノベーション専門職大学 客員教授。 大阪発のマーケティング会社として、様々なクライアント企業の課題解決に日々取り組んでいます。

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